椎名林檎にはなれないと悟ったときの話

高校生のころから、椎名林檎さんが好きです。

ライブに一度も行ったことは無く、
ファンと言うほど詳しくはないのですが、音楽を聴いたり、
暇なときに画像検索をして美しさにときめいたりしています。

整形疑惑もあったりしますが、
それも含めて完成されたひとつのアートだなと思っています。

歌舞伎界の重鎮との不倫が報道されたこともありましたが、
それすらも椎名さんの独特な世界観の演出の一つなのではと
思わされます。

あの涼し気な目元、陶器のような白い肌。
そして抜群のスタイル…。
楽曲もそうですが、その見た目の完成度にも感服です。

こんな感じで、椎名林檎さんが好きなので、
見た目を少しでも近づけたいなと思っていました。

と言っても、根気よくメイクを研究して、努力に努力を重ねて
近づけようと言う気はさらさらなく、
髪を切るときに、
『ショートヘアにしたら椎名林檎っぽくならないかなー』
と、淡い期待を抱いてショートヘアにし、
毎回、『思ってたんとちゃう』と肩を落とす、くらいの感じでした。

不思議なもので、学習能力が無いのか、
毎回ショートヘアにするときに、
『もしかしたら椎名林檎に近づけるかも!』
と思うのです。

この団子鼻ゴルゴ眉から、どういう奇跡が起こって椎名林檎になれるというのだ…

当然奇跡がおこらないまま、30代を迎えました。

そして、最近やっと、椎名林檎になれないことに気が付いたのです。


きっかけは、自分が着たい服と、似合う服が違う、ということを理解したことでした。

それまで、服は、自分が着たい服しか買ってこなかったのですが、
あるスタイリストさんのブログを読み始めたことをきっかけに、
自分に似合う服について真剣に考えてみたのです。

・どんな服を着ているときに、褒められるのか。
・自分が比較的かわいく映っているときの写真では、どんな服を着ているのか。
といったことを、改めて考えてみました。

結果、自分には、オシャレさんが着こなすスマートなカジュアルは向いておらず、
キャリアウーマンのような少しきっちり感のある服装が似合うらしい、
ということを発見したのでした。

こなれた雰囲気になることを期待したスウェットも、
アメカジってやつをしてみたくて買ったチェックのシャツも、
おしゃれだと思って頭に巻いていたスカーフも、
今思えば、まあ似合わなかった…

逆に、タイトなスカートやきちんとしたワンピース、
襟付きのシャツなどは比較的しっくりきているように見える。

こうして、着たい服と似合う服が違う、ということをやっとこさ理解したとき、
なりたい顔と自分が活きる顔もまた違うのだ、ということに気がついたのです。


このとき、
いくら椎名林檎に寄せても、素材が違うから似合わない
この素材では、椎名林檎にはなれない
という事実に、ようやく心の底から納得できたのでした。

次に髪の毛を切るときは。
椎名林檎を意識した髪型ではなく、
自分に似合う髪型をちゃんと考えようと思います。


気が付くのが遅かったですが、ひとつ、おとなになった私でした。

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